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なぜ優秀なビジネスパーソンは身だしなみや持ち物にこだわりを持っているのか?

2018.2.20

「ひとを見た目だけで決めつけてはいけません」
「人間大事なのは中身です」
「恋人を顔で選んではいけません」

これは、誰もが一度は聞いたことがある言葉ですし、ある意味正しい言葉でもあります。最初あまり好きではなかった人でも、付き合ってみたら案外良い人だったとか、逆に最初は素敵だと思っていた人が良く知ってみたらただカッコつけてるだけの薄っぺらい人だった、なんてよくあることですよね。けれど、それはある程度時間を共有する関係――例えば友達や同僚だからこそ分かることです。

ゆっくりお互いを知り合う時間が無かったり、お互いの日頃の仕事ぶりを観察するような機会のない関係というのも世間にはたくさんあります。ビジネスパーソンが顧客との商談を取りまとめるために与えられた時間も、とても短いものですよね。ではそんなとき、人は相手の何を見て「この人は信頼できる人物だ」「この人の能力には期待できる」と判断するのでしょうか。というか、そもそも何をもって人の「中身」が分かるのでしょうか?

身だしなみを整えることはビジネスパーソンにとっては仕事のうち!?

誰かのことを知るには、その人とコミュニケーションをとるしかありません。では、コミュニケーションは、何によって成り立つものでしょうか?

言葉?はい、しかし、言葉だけではありません。実は、コミュニケーションには、「見た目」によって与えられる印象も大きく関わっているのです。

ここで言う「見た目」というのは、別にルックスの良し悪しの話ではありません。言葉以外が他人に伝える情報のすべてのことです。

アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士は「ノンバーバル・コミュニケーション」、いわゆる非言語コミュニケーションにおいて、人が他人から受け取る情報の割合を次のように示しています。

  • 顔の表情 55%
  • 声の質(高低やテンポ、大きさ) 38%
  • 話す言葉の内容 7%

なんと、言葉によって伝わることは全体の7%しかないというのです。7%って、一割以下……。

にわかには信じがたいことのように思いますが、考えてみれば私たちの実生活の中でも思い当たることはあります。面と向かって話している時なら軽い冗談で済んだ言葉が、メールやSNSを介してのやり取りになると突然酷くキツイ言葉になって伝わってしまう、というのは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか?または、ビジネスの場面でも顧客の要望に応えられない旨を伝えようとメールを書いてみたもものの、文面を読み返したらどうにも不愛想な印象になってしまうから、やはり電話か対面で返答した、というようなことはありませんか?電話や対面なら、要望には応えられないけれど、とても申し訳なく思っている、という思いを声や表情で伝えることができるからです。

こう考えると、コミュニケーションは言葉だけでなく、人間同士が相対するすべての要素で行われていて、かつ言葉以外の部分が思いのほか大きな影響力を持っていることが良く分かります。

ちなみに、表情の印象を大きく変える要素としてはメイクや髪形、衣服などファッションも大きなファクターになります。資料を指差して顧客に説明することが多い人なら、爪の長さやネイルなども相手の印象に残りますし、商談の最中メモを取ることが多い人は、使っているペンや手帳も顧客の目に触れていることでしょう。もっと言うと、まばたきの回数によってさえ、人に与える印象は変わるのだそうです。(アメリカの大統領選挙の公開討論では、瞬きの回数が多かった候補者の方が、討論後の勝敗の印象を尋ねる世論調査で負けることが多いそうな)

この事実を踏まえて、自分の印象を上手くコントロールしている人と、非言語コミュニケーションで自分が人に与えている印象に無頓着な人、どちらがよりビジネスパーソンとして有利に仕事を進めているかは明らかです。

逆に、TPOに合っていなかったり派手すぎるファッションでビジネスの場に現れる人は「幼稚」「下品」と判断されても仕方がありませんし、数百万、数千万円の商談の席に安物ばかり身に着けてやってくる営業担当者がいたら「この人は本当に物の値打ちが分かってるのかな?」と顧客に侮られることもあるでしょう。

こういう振る舞いが元で顧客の信用を失ったビジネスパーソンが「どうして人を見た目だけで判断するんだろう?自分は本当はこんなにも優秀なのに……」なんて言ったところで、だれが同情するでしょうか?

社会人ならTPOに合わせてファッションを整え、持ち物を選ぶのは当然、むしろそれも仕事の内だ!なんて上司から叱られるのがオチです。

見た目には、体型や姿勢、肌の状態、髪の状態など一朝一夕ではどうにもできない要素も多分に含まれています。選ぶ服や持ち物にもその人の考え方や物の扱い方が自然と出てきます。見た目は、人の本質と決して無関係なものではないのです。

出来るビジネスパーソンが身だしなみや持ち物にこだわるのは、それらが自分を現す強力なツールのひとつであると熟知しているからかもしれません。

あなたはどんな見た目をしていますか?あなたの見た目から、あなたのどんなところが相手に伝わりますか?今の自分、なりたい自分にふさわしい見た目を、あなたはしていますか?

忙しい日々の中でも、いいえ、忙しいからこそ、時々は鏡の前でじっくり自分自身と向き合い、自分を見つめなおしてみるという時間も必要なのかもしれません。

使えば使うほど味が出る革の手帳は大人のこだわりがさりげなく伝わるビジネスパーソン必須アイテム。

スーツや靴はバッチリなのに、取り出したペンが100均……では良くない意味でギャップが印象に残りそう。