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腰痛の原因は姿勢と冷えかも!?デスクワーク従事者必見、今すぐできる腰痛改善方法

2017.12.26

デスクワーク従事者にとって、腰痛は悩みのタネ。

数時間作業に熱中していて、ふと立ち上がったら腰がビキッ!なんて、よくある話ですよね。 それにしても、腰痛なんて厄介なもの、一体どうして起こるのでしょうか?実は腰痛の影には思いもかけない病気や原因が隠れていることもあるのです。

ここでは、腰痛の原因や腰痛になった場合の対処法、また腰痛を予防する方法について説明します。

目次

骨や神経、筋肉?内臓の病気?ストレス? 腰痛の原因は、色々ある

骨や筋肉、神経が原因の腰痛

腰痛の原因として、骨や筋肉に異常がある場合があります。 あなたには、こんな心当たりはありませんか?

  • 長時間同じ姿勢で作業している
  • 不自然な体勢でいることが多い
  • 運動不足
  • 運動や仕事で腰の筋肉を酷使している(オーバーユース)
  • 加齢による衰え

これらは、時に慢性、急性の腰痛を引き起こす原因となることがあります。

《骨や筋肉が原因の腰痛》腰椎椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、シュモール結節、椎体辺縁分離、腰椎変性すべり、など

内臓の病気が原因の腰痛

ごく稀に、1%ほどの確率で内蔵の病気が原因で腰痛が起こることがあります。もし生活習慣の中に腰痛になるような心当たりがないのに酷く腰が痛んだり、痛みがどんどん増すというような場合は一度病院で診てもらいましょう。

《腰痛の原因として考えられる内臓の病気》尿路結石、子宮内膜症、子宮がん、十二指腸潰瘍、肝炎、腎盂腎炎、膵炎、膵臓がん、など

心因性の腰痛

ストレスが原因で、腰痛になることがあります。ストレスで自律神経のバランスが崩れて血行不良になったり、筋肉が長時間緊張したりするからです。

そもそも、不安や怒りの感情が強い人は痛みを感じやすくなってしまうそうですよ。

とはいえ、現代に生きる人は誰もが多かれ少なかれストレスを抱えています。ストレスと無縁でいられる人なんてほとんどいないでしょうから、もしかしたらこれは誰の身の上にも起こりうることかもしれません。

心因性の腰痛には、整形外科での治療に加えて心療内科や精神科での治療が有効です。

生理による腰痛

女性の生理痛、PMSの症状のひとつに、腰痛があります。女性の体内では毎月、妊娠したらそこで胎児を育てることになる子宮内膜というものが子宮内に作られています。

そして妊娠しなかったら、その子宮内膜は経血となって体外へと排出されます。その排出を行うために分泌されるホルモンが「プロスタグランジン」というホルモンなのですが、このプロスタグランジンには、子宮収縮作用の他に、痛みや炎症、腫れを起こすというという性質もあります。

つまり、生理痛を軽くするには、プロスタグランジンの分泌量をなるべく抑える必要があるのです。プロスタグランジンの分泌を抑えるには、マグネシウムやビタミンB6、DHAやEPA(青魚やナッツ類、大豆、ひじきなど)を食べて、身体を冷やさないようにするといった対処が有効です。

今すぐ始めよう!腰痛対処法

「体を温める」とすべての痛みが消えるってホント?

和歌山県で坂井医院を開いている、坂井学医師の著書に、 「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫) という本があります。

amazonのレビューなどには、本に書かれている事を実践したお陰で、長年の痛みや不調から解放されたという書き込みが多数見受けられ、大変高い評価を得ているようです。(もちろん、そうでないレビューも少数ですがあります。人によって効果に個人差があるのは当然ですから)

この本には、身体の痛い部分(腰痛を含め肩や膝なども)は温めれば治る、と書かれています。

坂井医師は独自の理論「痛い部分は冷やすのではなく温める」という方法を用いて、他所の病院で

「もう手術しかない」
「手術をしても治るかは分からない」

と言われた患者の痛みを数多く治してきたそうです。とはいえ、「痛みにはシップやアイシング、鎮痛剤」というのは常識のように思いますし、実際病院でもそのような処置をされることが多いですよね。

坂井医師も著書の中で、最初はご自身もそれが正しいと信じ、患者にもそういう処置をしていたと書いています。

けれど長年の臨床経験の中で、痛みの原因を「形の異常」に求めて手術をしても、鎮静剤や安静、コルセットを使用しても痛みが治らない患者が後を断たない……。

やがて坂井医師はこう考えるようになったそうです。

痛みや炎症を引き起こすプロスタグランジンは、ダメージを受けた身体の部位、つまり患部を修復するために血流を増進しようとしているのだから、冷やすという行為はかえって治癒を遅らせることになる。むしろ温めて血流を促進してあげれば、治癒が早まり、プロスタグランジンが炎症を起こすのも最小限で済むのでは、と。

そして、勤めていた市立病院を飛び出した坂井医師はその考えを実践すべくクリニックを開業し、多くの患者さんを治してきたといいます。

坂井医師の指導内容は、痛い部分にカイロを当て、温かいものを食べ、鼻呼吸をし、骨休め(重力エネルギーから解放される姿勢――つまり水平に横になる時間を睡眠時間を含めて8時間)をするというもので、なんと坂井医師のお仲間はビールまでホットにして飲むそうですよ。(ホットビールは日本では珍しいですが、ビールの本場ドイツなどでは熱燗と同じノリで飲まれているポピュラーなものだそうです)

※飲酒を推奨しているわけではありません。アルコールはあくまでほどほどに!

しかし、言われてみれば痛いところを温めることで痛みが緩和するというのは、経験として分かる気がしますね。特に女性の場合、生理痛の時にお腹や腰にカイロを当てることで症状が緩和されるという経験をした人は多いのではないでしょうか。

また「筋肉痛で歩くのもキツイ」という時でも、しばらく歩いて血行が良くなった状態の時はそれほど痛まないとか、お風呂でしっかり温めた後は痛みがマシになっているというのも良くあることです。

なお、似たようなタイトルの本ですが石原結實医師による 「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法 でも、坂井医師とはまた違った観点から身体を温めることの重要性や有用性が説かれています。

実際、身体が冷えると、血行不良で内臓全般の働きが弱まるため、色々と不調が起こります。肩が凝ったり代謝が落ちて太りやすくなったり、肌が荒れたりするのも元をただせば冷えが原因です。

冷えが元で自律神経が狂うのか、自律神経が狂うから冷えるのかは人によって違うでしょうが、いずれにしても冷えを解消することで、人の身の上に起こるかなりの不調を回避することが出来るのは確かなようです。

洋服やカイロなどで身体を冷やさないように工夫すると共に、食べるもの、飲むものも冷たいものは避け、温かいものを摂るようにすると、内臓への負担も軽減でき、ひいては日々の健康も維持できそうです。

温かい食事って、身体を冷やさないし、やっぱりなにより美味しいです。

※片頭痛など、温めると症状が悪化するものもありますし、頭や心臓付近など、温めてはいけないと言われる場所もあります。都度、自己責任においてご確認ください。

腰痛改善には姿勢が大事!

腰痛には「前屈み」という姿勢が一番危ないと言われています。座った状態での前屈み、中腰での前屈み、確かにどれも痛みの引き金になることが多いですね。

また、日常的に猫背気味の人も要注意です。腰痛がせっかく改善しても、姿勢が悪いと結局また痛みが再発してしまいますから、日頃から姿勢には注意しなくてはなりません。

ポイントとしては、あごが上がっている時は大抵猫背になってしまっている時ですので、日ごろからあごを引くということを意識すると良いようです。

ただし、過ぎたるは及ばざるが如しの言葉通り、胸を張りすぎて体が反ってしまうのも腰には負担です。日頃から正しい姿勢を心がけたいものですね。

腰痛改善・予防にはストレッチ

ストレッチ――「筋肉を伸ばす」という運動には、腰痛に対する効果だけでなく、様々なメリットがあります。たとえば、

  • 筋肉が柔らかく保たれることで、血流やリンパの流れが良くなり、疲労物質を溜め込まない身体になる
  • 可動域が広がるので、身体が動かしやすくなり、怪我をしにくい身体になる
  • 筋肉が柔らかく身体が動かしやすい状態だと自然と消費エネルギー量も増え、太りにくい身体になる
  • 寝る前に行うと寝つきが良くなり、眠りが深くなる

など、効果は多岐に渡ります。

逆に言えば、身体が硬い状態というのは、様々な不調の原因になってしまうんですね。

仕事中、思索や作業に没頭していると、つい長時間同じ姿勢で固まったまま過ごしてしまいがちですが、元々人間の集中力はそう長く続くようには出来ていません。1時間に一回程度でも意識的に身体をほぐすことは、腰痛や肩凝りの防止、そして気分転換にもなり、結果的には仕事の効率も上げてくれるはずです。とはいえ、オフィスでいきなりフロアに寝そべったり座り込んだりしてストレッチをすることは出来ませんよね。

そこで、下記にオフィスで椅子に座った状態のまま行えるストレッチを動画ご紹介します

また、今はヨガやピラティス、ストレッチを教えてくれる無料アプリもあり、これが中々使えます。「ストレッチ 無料アプリ」で検索すると、それはもうたくさん出てきますよ~。

「ストレッチやヨガに興味があるけど、スタジオに習いに行くのは面倒」
「続くかどうか分からないのにDVDを買うのも微妙……」

そんな方に無料アプリはちょうどいいのではないでしょうか。

忙しくてまとまった時間が取れない人のために、3~5分でできるヨガなどもありますよ。 ちょっとしたスキマ時間やリフレッシュタイムに、まめに身体を動かす習慣をつけましょう。

肥満は腰痛の敵

肥満は、糖尿病や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞など、命に関わるような恐ろしい病気引き起こす可能性があることで知られていますが、実は腰痛の原因になることもあります。

例えば3kgのお米を一日中持ち運ぶとなったら大変ですよね。3kgどころか、1~2kg程度のものでも長時間持ち運ぶとなると結構辛いと思います。

太る、ということは、それだけの重さを常に身体に纏うということになるわけかp筋肉や骨にも当然負担にが掛かります。特に腰や膝への負担はかなり大きく、膝の場合、平坦な場所を歩くだけでも膝には体重の2~3倍、階段になると4倍もの負担が掛かると言われています。

また、腰はお腹に脂肪がつくと自然に反ってしまいます。すると背骨に負担がかかって歪んでしまい、腰椎や椎間板、椎間関節のトラブルの元となるのです。

「いつもどおり過ごしているだけなのに、最近なぜか腰が重い、ひざが痛い」とお思い方、もしかして知らない間に何キロか脂肪という名の荷物を抱えてしまってはいませんか。

「測るだけダイエット」なんてものもあるように、ただ測るだけでも意識は変わり、意が変われば行動も自然と変わっていくものです。

体重の変化は健康状態の変化にリンクしていることが多々あります。マメに体重を測って、日々自分の身体と向き合いましょう。