あなたは自分に自信がありますか?自分の価値や存在を肯定する感情、自己肯定感をしっかりと持っていますか?
「もちろん!」
そう即答できる人って、実は案外少ないのではないでしょうか?
何をするにしても、自信がない状態で挑むより自信を持って挑む方が前向きに取り組めるし、適度な自己肯定感がある方が人間関係だって上手くいく……、それは十分承知しているけれど、現実は中々難しいものです。
つい自分と他人を比べて落ち込んでしまう。自分を責めてしまう。失敗を引きずって立ち直れない。どれもよくあることですよね。
けれど、自分で自分を認められない、それどころか自分自身を否定してしまっている状態というのは、とても苦しいものです。自分に自信がないと、いつも周囲の反応をうかがってビクビクしてしまうし、心も不安定。心が不安定だと身体の調子もなぜか絶好調とはいかず、気分も落ち込みがちになってしまいます。
では、そんな状態を抜け出して、堂々と自信を持ち、日々を明るい気持ちで積極的に楽しめるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
10万人が効果を実感?「ほめ日記」とは
自己肯定感を高める方法として、10万人もの人が効果を得たという「ほめ日記」をご存知でしょうか?自己尊重プラクティス協会の代表理事、手塚千砂子氏が提唱する方法です。やりかたは驚くほど簡単で、毎日たった一行、手帳に自分を褒める一文を書き込むというもの。これを続けていくことで自己肯定感が高まり、ひいてはコミュニケーション能力や時間管理能力がアップしたり、直観力がアップしたり、目標が達成できたり、綺麗になったりするのだとか。
手塚氏の著書『自分で自分をほめるだけ!「ほめ日記」をつけると幸せになる!』によると、脳は「褒めること」によって、セロトニンやドーパミン、β-エンドルフィンなどの分泌量が増えるということが、科学的に証明されているそうです。これらのホルモンは「快感物質」や「幸せホルモン」などと呼ばれ、人の心身を落ち着かせたり幸福感を高めたりしてくれるもの。なるほど、褒める事で幸せホルモンが増え、それによって心身が安定するわけですね。
心身が安定すれば、正体不明の不安感や焦燥感のせいで余分な消耗をすることもありません。本来力を注ぐべきところにエネルギーを集中できるわけですから、仕事やその他諸々の効率が良くなるという理屈は通るような気がします。
実際、上記の書籍はAmazonのレビューでもなかなかの高評価を得ていて、「ほめ日記」を実践して効果が上がったという経験談なども多く寄せられています。以下にいくつか抜粋してご紹介してみましょう。
本当に幸せですすぐに効果あり。周りもみんな明るく、元気になりました。感謝感謝の毎日です。
ワクワクします!ほめ日記の本をいくつか読みましたが、この本を1番オススメします!
漫画仕立てなので内容もわかりやすく、しかしポイントはしっかり押さえつつ、なんと言ってもイラストが可愛くて、手元に置いとくだけでもワクワクします!
さっそく付け始めてみましたが、たしかに心が優しくなって来たような…!
自分をほめてあげる=認めてあげるって本当に大切なんですね。自分にも人にも優しい人になりたいなと思いました★簡単でわかりやすかったです。ほめ日記を書く際のちょっとしたポイントなどがわかりやすく書かれていて、私は買った価値がありました。お、そーいうこともほめるポイントにしていいのね!と目からうろこでした。ほめ日記をつけた方の経験談もわかりやすく漫画で描かれていて、読んでてほっこりする本です。おすすめです。
効果のほどには個人差があるようで、中には低評価なレビューも……
いまいち挿し絵はかわいいし、内容もとても読みやすく、なるほどなぁと思いながら読みました。 ネガティブな自分を変えたくて、この本にたどり着き、これなら私にも実践できそうと思いました。が、ほめ日記を書きはじめて半年、何の変化も感じられず、最近はほめることを探すのが苦痛になってきました。私には向かなかったみたいです。
2017年1月現在、Amazonのレビュー数は46件あり、それらをざっと見てみると、ほめ日記も当然のことながら万人に聞くわけではないようです。しかし、試した人はかなりの高確率で大なり小なり効果がある、という印象でした。
ただ、「自分で自分を褒める」って、人に褒めてもらうより手っ取り早いのは確かですが、案外ハードルが高いんですよね。わたしたちは、自分自身をなじったり批判することには手慣れていますが、自分を認めたり褒めたり信じたりすることには全く不慣れです。謙遜が美徳とされる文化の中で育ったことも影響しているのでしょう。自分で自分を褒めるなんて、なんだか図々しいような、恥ずかしいような気がしてしまうのです。下手をすると、他人を褒めることさえ照れてしまって上手くできないこともあるほどですから、それも無理のないことなのかもしれません。
もちろん、ほめ日記でもそういった人間の心理は織り込み済み。最初は別に心から思っていなくてもOKで、とにかく書けば良いのだそうです。やっているうちに、だんだんその気になってくるのだとか。
そういえば、「引き寄せの法則」について書かれた書籍として有名な『こうして、思考は現実になる』 パム グラウト(著) 桜田 直美(翻訳)の中でも、自分に自信をつけるプログラムの一環として、自分自身を讃えるハガキや手紙を自分に向けて送る、というものがありました。ライターだった著者のクラウド氏が、「君は素晴らしい才能の持ち主だ」とか「君は面白い人だから、みんなが君の話を聞きたがるよ」といった手紙を自分で自分に送り続けていたら、やがてそれまで彼女が記事を書いたこともなかったような大手の雑誌から、新しい仕事が次々に舞い込ん来るようになったそうです。パム・クラウド氏もまた、「バカバカしいと思うでしょうが、とにかくやってみて」と書いていました。
恥ずかしいけれど、ちょっとバカらしい気もするけれど、まずは試してみる、というのが味噌なのかもしれませんね。
ちなみに、ほめ日記は手書きが良いそうですよ。デジタル機器を使っている時は、手書きで文字を書いている時に比べて前頭前野が働かないそうです。また、デジタルデータだと過去に書いたものは一々ファイルを開かなければ見直すことができませんが、手帳ならパラパラとめくれば過去に書いた褒め言葉の一覧を見ることができます。書いた褒め言葉も、その場限りで忘れてしまうより、書くたびに過去に書いたものを簡単に見返すことができる状態になっている方が、より自己肯定感も高まりそうな気もしますね。
自分自身を褒めるという新習慣のお供に、素敵な手帳とペンを用意してみると、三日坊主の予防になるかも?
社員を褒めることも、企業の力をアップさせる大切な要素です。
言葉の力、想いの力
もし、「やっぱり自分を褒める日記や手紙を書くなんて、無理!」と思われる方は、せめて「悪い言葉を口にしない」ということを心がけるだけでも効果があるかもしれませんよ。「うざい」とか「ダルイ」とか「面倒くさい」、「嫌い」、「ムカつく」などネガティブな言葉は、そうした感情や出来事を呼び寄せると言います。いわゆる、「言霊(ことだま)」ですね。自分の足を引っ張るネガティブな感情や出来事が減れば、それだけでも生きることが楽になりますし、あわよくばポジティブな言葉を連発して素敵な気分や出来事を引き寄せるというものアリではないでしょうか。
言葉の力って案外バカにできなくて、たとえば、毎朝身支度を終えた鏡の前で、自分自身に「今日も綺麗!」「かわいい!」「男前!」など、褒め言葉をかけてあげることで、本当に美しくなったりカッコ良くなったりしたという例がたくさんあります。高い化粧品やエステやジムも良いですが、時間もコストもかからない言霊パワーも十分に試してみる価値があると言えるのではないでしょうか。
そもそも、大抵の人の脳は、本来の力の10%程度しか使われていないという説があります(諸説あり)。にもかかわらず、さらに言葉や想いの力を使って「自分なんてたいしたことない」「自分には能力がない」「自分なんてどうせダメ」と自分の能力や魅力を押さえつけているのだとしたら、それは本来あるはずの自分の力が全然使えていないという状態。とても勿体ないことです。
そう考えると、文字に書くにしても言葉に出すにしても、「自分を褒める」という行為は、自分の中に閉じ込められている力を解放してあげることに繋がるのかもしれません。続けていると、思いもかけないSPECが開花するかも!?
是非一度お試しあれ!