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音声入力を活用しよう

2018.2.20

皆さんは音声入力を活用していますか? 「音声入力なんて、まともに認識しないし、たとえ認識したとしても、誤変換ばかりでとても使い物にはならない」? いいえ、それはもう昔の話。今、音声入力はかなり実用的なレベルになってきているんです。もちろん、変換も認識も100%完全ではありません。一通り書いた後は、必ずチェックし修正する必要があるのが現状です。けれど、それでもイチから全て手入力するよりは、ずっと早く、簡単に文章を作ることができます。なぜなら音声入力はキーボード入力やフリック入力に比べて、入力スピードが格段に早いから。 話す速度で入力し続けるというのは、キーボード入力やフリック入力では至難の技ですが、音声入力は文字通り、話せばそれがそのまま文章になる入力方法なのです。

目次

音声入力のメリット

メモ、メール、SNSで音声入力が大活躍

日々の生活の中、メモを取らなかったことが原因で起こる残念な出来事は、多々あります。せっかく思い付いたグッドアイデアが煙の様に消えてしまったり、こなすべきタスクを実行し忘れてしまったり……。

しかし現実問題、1日に何度も何度も紙とペンを取り出してメモを取るというのも面倒ですし、スマートフォンでメモを取るにしても、フリック入力やトグル入力でちまちま文章を作成するのは意外と手間です。かといって、ほんの1~2行のメモを取るために、わざわざノートパソコンを立ち上げたり、スマートフォンにbluetoothキーボードを接続するというのも現実的ではありません。こまめにメモを取った方が良いことはわかっていても、なかなかそれを実行することが できないのは、こうした理由があるからです。しかし、音声入力機能を使えば、「まめにメモを取る」ということへのハードルを、グッと下げることができる上、 たくさんの副次的なメリットがあるのです。

音声入力を使えば「あれ?これ何のメモだっけ?」といったこともなくなる

音声入力を使うなら、浮かんだアイデアを、わざわざ短いキーワードで端的にメモする必要はありません。音声入力は手書きよりずっと入力スピードが速いですから、思いつくままどんどん話しましょう。音声入力でなら、1~2分もあれば原稿用紙一枚分ぐらいの分量をすぐに書けてしまいます。 書くべきことをしっかりと書いておけば、紙とペンの時代によく遭遇した「情報を端的にまとめすぎて、あとから読み返した時に、何について書いたメモなのか分からなかった」という悲劇もなくなります。

移動中や外出先での文章作成がグッと早くなる

屋外で物を書くというのは億劫なものです。安定したテーブルなどがあれば話は別ですが、屋外では、そうはいかないことの方が多いでしょう。荷物を提げ、片方の手にノート、もう片方の手にペンを持ち、不安定な中で文字を書く。実はこれ、結構疲れる作業でもあります。字もあまり綺麗には書けません。屋外でフリック入力やトグル入力をするのも、同じく面倒で億劫ですよね。しかし、音声入力なら、端末に向かって書きたいことを話しかければ、あっという間に必要な文書作成を完了することができます。もちろん文字の乱れもありません。メールやsnsのメッセージの返信も、簡単に行うことができますよ。

紙のメモにはないリマインド機能

例えば◯◯の展覧会を見に行く、◯◯の映画を見に行くなど、手帳に書きつけたメモを読み返した時、すでに公開期間が終わっていたという経験はありませんか?または頼まれていた仕事の納期をうっかり忘れてしまったことなどは?せっかくメモを取っても、そのメモを読み返さなければ、または読み返したタイミングが遅ければ、メモ自体、無意味なものになってしまいます。忘れてはならないタスクは、Google keepなど、リマインダー機能がついたメモを使って記録しましょう。入力が簡単な上、必要なタイミングでメモを読み返すようアナウンスしてくれるので、うっかり忘れてしまうというミスがほとんどなくなります。

メモをあらゆるデバイスで読み返すことができるのは、デジタルならでは

クラウド機能が付いたメモアプリを使えば、作成したメモを、あらゆるデバイスで閲覧・編集することができます。この機能を使えば、外出先でスマートフォンに入力したメモを、帰社後、パソコンで編集するときなどもスムーズです。取材メモを記事にする時などにも重宝ですよ。また、日報や報告書、レポートなどを作成する際にも、全て終わってからまとめて一気に作成するより、リアルタイムで少しずつメモしておき、最後はそれをまとめるだけ、という状態にしておくと効率的な場合があります。一日に何度もペンとメモを取り出して、いちいちメモを取るというのは手間かもしれませんが、音声での入力なら、その都度メモをするという作業もそれほど手間ではありません。なにせ話すだけですから。是非試してみて下さい。

本格的な文章作成にも使える

音声入力で作成することができるのは、何も短いメモだけではありません。 数千文字、若しくは数万文字に渡る本格的な文章も、音声入力で作成することができます。むしろ音声入力では、文章が長くなればなるほど人工知能がコンテクストを理解しやすくなるので、漢字変換の精度が高まります。また、音読した内容がそのままテキストになる音声入力は、資料となる文章を引用するときなども大変重宝します。今や音声入力だけで執筆されているというブログが公表されていたり、書籍なども発売されている時代です。 音声入力での長文作成 は、全く難しいことではありません。(ちなみにこの記事も、ほぼ音声入力で作成しています)

音声入力をすることで、読みやすい文章が書ける

自分が書いた文章が読みやすいかどうかをチェックする方法として、音読という方法があります。 自分が書いたものを声に出して読み上げてみると、書いている時には気付かなかった文章の不自然さや、分かりにくさに気付くことがあるのです。音声入力は読み上げながら文章を書くわけですから、自然と文章のリズムも良くなります。読みやすい文章を書ける可能性が高い入力方法と言えるでしょう。

実は健康にも有利

大量のテキスト作成を仕事にしている人にとって、肩こりや腰痛、腱鞘炎、眼精疲労などは深刻な問題です。しかし音声入力でテキスト作成ができるようになると、これらの症状は劇的に軽減される可能性があります。キーボード入力をする場合、どうしても長時間同じ姿勢を取らざるを得ません。しかし音声入力であれば執筆スタイルはかなり自由になります。寝転がって文章を書く、防水デバイスをお風呂に持ち込んで半身浴をしながら文章を書く、なんてことも可能ですよ。

音声入力のデメリット

人目が気になって使えない

とても便利な音声入力ですが、それでもやはり、デメリットは存在します。音声入力のデメリットの最たるものは、何と言っても端末に向かって一人で喋り続けなければならないという恥ずかしさではないでしょうか。ゆえに、電車やカフェ、オフィスといった公共の場所では、人目が気になってなかなか使えません。

人目を気にせず音声入力をする方法

外部入力マイクを使うことで、それほど人目につかず音声入力ができる場合があります。スマホに顔を近づけて話していると、どんなに小声で話しても「音声入力をしているんだな」と周りの人から見てわかってしまいますが、マイクを手で持って俯き、ごく小声で話せば、喧騒の中ではパッと見、音声入力をしている様には見えません。静まり返った電車内などで使うのは難しいかもしれませんが、駅のホームやオフィスのような、沢山の音が混ざり合って聞こえる場所では、案外目立ちません。マイクは大型のものでなく、小型のピンマイクなどを使うと、ストールなのでも隠すことができるので便利です。また、電話で話しているふうを装って入力する、という方法もあります。ただしこの方法では、入力中の文章を目視して確認することはできません。

どちらの方法を使う場合でも、必ず注意しなければならないのは、周囲の迷惑にならないようにすることです。周りの迷惑を顧みず、やたら大声で会話をしている人たちや、大きな声で携帯電話の通話をしている人達を見て、不快になった経験は誰しもあると思います。音声入力でも基本は同じ。周囲への配慮は忘れないようにしましょう。Googleドキュメントなどは、かなりの小声で話しても、ある程度認識してくれますよ。

場合によっては相手を不快にさせてしまうことがある

スマートフォンやPCでメモを取ることが失礼だと感じる人は、一定数存在します。 誰かと対面で話しながら音声入力でメモを取る際には、この点に十分注意してください。 この心理は、相手の立場に立って考えれば 容易に想像がつくと思います。自分と話をしているのにパソコンやスマートフォンを延々といじられたら、不快に思うのは誰しも同じですよね。自分自身がスマートフォンやパソコンでメモを取ることを日常的にしている人なら、こちらの行動も自然と理解してくれるでしょうが、 世の中はそういう人ばかりではありません。むしろ、「話をしている相手を目の前にして何をしているんだ!失礼だ!」と感じる人の方がまだまだ多いでしょう。特にデジタルデバイスに馴染みの薄い年代や、日頃あまりデジタルデバイスを使わない人とやり取りする際には注意が必要です。

ちなみに紙にメモ取る場合でも同じです。相手の顔をろくに見ず、ひたすら俯いてノートを取っているという態度も、実は同じく失礼にあたることがありますので、注意しましょう。

音声入力をしても大丈夫かどうか判断がつかない場合は

デジタルメモを使って良いかどうか判断がつかない場合は、おとなしく紙のメモを使うのが無難です。音声入力は便利ではありますが、顧客を怒らせたり、上司の不興を買ってまでやらなければならないことではありません。使っても問題なさそうだなと思う場合でも、最初に一言「自分は書くのが遅いので、もしよければ音声入力でメモを取っても宜しいでしょうか?」と相手に許可を求めましょう。自分はあくまであなたのお話をメモしているのであって、スマートフォンで他所事をしているわけではありません、ということを相手にあらかじめ伝えておくだけで、防げるトラブルがたくさんあります。

不要なスペースがたくさんできたり、句読点の追加や改行などの編集作業が必要

音声入力をするにあたっては、Googleドキュメントを利用する人が多いのではないでしょうか。Googleドキュメントの音声認識能力はかなり高いのですが、これを使うと、句読点を付けたり改行したりすることができない、という難点があります。とはいえ、表に出すことを前提に書いたものなら、書きあがったものは最終的に読み返してチェックするという工程があると思いますので、句読点の追加や改行に関してはそれほど問題はないでしょう。しかし、 文章のボリュームによっては数百個レベルで発生する不要な半角スペースを、ひとつひとつ手作業で処理するのは、かなりの手間を要します。一括の置き換え機能などを活用して一気に処理しましょう。パソコン上で「Ctrl+H(一括置き換え)」で処理しても良いですし、スマートフォン上でも右上のメニューボタンから、一括置き換え機能を使うことは可能です。

滑舌によっては、うまく認識されないことがある

音声入力の認識度には、ある程度個人差があります。滑舌があまり良くないと、きちんと認識されないこともあるようです。普通に話してみて、イマイチ認識が悪いと感じる場合は、少しゆっくりめにハッキリと話す様に心がけてみましょう。声の大きさよりも、はっきりと話すのがコツです。